依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク

第3回「グッドプレス賞」表彰式のご報告

日時:2022年10月4日 火曜日
会場:日経カンファレンスルーム(東京・大手町)

コロナ禍で行えなかった、グッドプレス賞の表彰式を3年ぶりに行いました。

本年度の表彰は2019年~2021年に依存症問題の良き啓発に繋がった報道について「グッドプレス賞」をお送り致しました。

受賞されたメディアの皆様は以下の通りです。

(授賞式にご出席頂いた方は写真付でご紹介致します。)


【2019年度】

<新聞部門>

 ○スポーツ報知「芸能人の依存症問題と見えない障害との共通点」(全3回)

記事を書かれた小林春彦さんが抱えていらっしゃる、見えない障害「高次脳機能障害」と「依存症」の共通点から、メディアの役割までに触れて頂いた良記事でした。

○朝日新聞 「清原和博、薬物依存と向き合う」(全7回)

清原和博さんが薬物依存から回復されていく過程など丹念な取材が光りました。記事を書かれた榊原一生さんは、元々スポーツを担当しており、清原さんをアスリートとしてリスペクトされていたそうです。

○高知新聞 「孤独の病 依存症 高知東生さんに聞く」(全7回)

高知東生さんの生い立ちの詳細から薬物使用のきっかけ、そして回復までの道のりを最初に伝えた大特集でした。高知さんも「そこまで出して大丈夫か?」と躊躇がありましたが、竹内記者の押しと粘り、そして情熱に最後は背中を押され全てを明らかにすることになりました。高知さんも今では、竹内記者に感謝しているそうです。

<テレビ部門>

○NHK総合 あさイチ「プレミアムトーク ゲスト:おおたわ史絵さん」

○特盛り!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル 2019/12/14放送回「沢尻エリカ薬物事件「一発アウト!で賛否大激論」

<雑誌部門>

○Rolling Stone Japan 2019/3/20 リンゴ・スターとイーグルスのジョー・ウォルシュが語る、長年苦しんだアルコール中毒と薬物依存症の苦悩

<デジタルメディア>

○Wezzy 2019/3/20 ピエール瀧逮捕後に繰り返される“リンチ”的な報道、加罰や辱めよりすべきこと ピエール瀧は「シャブ山シャブ子」だったか?薬物依存症者の「リアル」はリアルじゃない


【2020年度】

<新聞部門>

○読売新聞 YomiDr シリーズ「依存症ニッポン」(全18回)

ギャンブル依存症に関して、当事者、家族への取材のみならず、依存症に陥る社会的
背景についても入念な取材をされ、読み応えのあるシリーズでした。
記者の染谷一さんは取材によって「ギャンブル依存症は病気」との理解が深ま
り、これは社会に啓発する必要があると思われたそうです。

<テレビ部門>

○NHK Eテレ ハートネットTV 2020/4/7~8 特集 薬物依存を考える(1)安心して支援につながるために“ハームリダクション”の現場から 特集 薬物依存を考える(2)生放送 薬物依存とどう向き合う?

番組を制作した細見ディレクターによれば、薬物報道のバッシングが強かった2018年くらいまでは、「ハームリダクション」の番組はとても無理だろうと思っていたそうです。
2019年頃から薬物報道の際に「治療に繋がることが必要」と言われるようになり「今だ!」と思い取材に踏み切ったそうです。
「ハームリダクション」とは、薬物を断つことよりも、当事者の健康被害を減らし、支援につながることを重視する公衆衛生政策的なものと松本俊彦先生から基礎知識の説明がありました。
番組アナウンサーの中野淳さんもご来場下さいました。
カナダで薬物依存症の当事者の方が、気さくに取材に応じてくれたことに驚いたと話されました。

<雑誌部門>

○週刊女性PRIME 「〈依存症のリアル〉生き延びるため自分を傷つける人たち」2020/1/28号『ダメ。ゼッタイ』では防げない。専門医が語る「依存症は孤立の病」の意味2020/1/28号 高知東生が原田龍二に語った、薬物依存の恐怖「死んで償うしかないと・・・」2020/11/10 号

編集部の徳住亜希さんが、「依存症は誰にでも起る病気。偏見を解消したい」という主旨のお話をして下さり、依存症に対する理解にこちらが驚くほどでした。
松本先生の取材をして下さったのは、渋井哲也さん。以前から松本先生の記事に度々着目されていたそうです。
原田龍二さんと高知東生さんの対談を企画して下さったのは、由井恵美さんと大貫未来さん。薬物事件のあった高知さんとのセッティングですが、内部的にも原田さんサイドからも特に問題なくスムーズに進んだそうです。

○婦人公論 高知東生 覚醒剤で逮捕された高知東生の今「妻を泣かせたあの日から」2020/1/28号 青木さやか 「パチンコがやめられない。借金がかさんだ日々」2020/8/24号 山口達也さんに一刻も早い適切な治療を。薬物よりも厄介な「アルコール依存症」2020/8/20号

特集で、高知さん、青木さんの依存に至る背景の入念な取材をして頂きました。編集部の渡辺千裕さん、高木梨江さん、川口由貴さん、岡宗真由子さん、カメラマンの初沢亜利さんがご参加下さり、「婦人公論はそもそも逆境に陥った人ばかりを取り上げる雑誌」とのご挨拶に会場が爆笑に包まれました。
松本先生のタイムリーな記事は、社会に治療の大切さを伝えることとなりました。

○ELLEジャポン 「毒家族にうまれてシリーズ」Vol6:わがまま薬物降板女優ジュディ・ガーランドを薬と仕事漬けにした毒母 2020/1/29号 Vol7:弱さのために娘をレイプさせたデミ・ムーアの母と薬漬けの父  2020/2/25号

<デジタルメディア>

○東洋経済ONLINE 特集「ストロング系チューハイの是非」 2020/12/5

○Newsポストセブン 山口達也逮捕 社会はアルコール依存症とどう向き合うべきか 伊勢谷友介逮捕で考える薬物問題 家族・知人は見抜けるのか

編集部から鶴田祐一さん、及川孝樹さん、オバタカズユキさん、岸川貴文さんにご参加頂きました。
山口達也さんの飲酒運転逮捕をめぐる分析は、報道よりSNS投稿のほうが依存症からの回復を応援する内容が多かったことなど、時代の変化を印象的づける内容でした。
また、松本先生への取材や薬物依存症の家族への取材は、世間の誤解を解くものでした。直接話しを聞くことによって記者の方も勉強になったと仰っており、メディアと当事者・家族・支援者のコミュニケーションが重要だと改めて実感致しました。

【2021年度】

<新聞部門>

○新潟日報 依存症を考える (全38回) 

記者チームのお一人大西泰三さんに代表してお越し頂きました。
圧倒的な情報量が盛り込まれた連載だったことから、編集部の方にこの連載のお陰で、家族会に繋がることができたとお礼の手紙が届いたそうです。まさに啓発に役立つ報道で、新潟からギャンブルの家族会も感謝の意を込めて駆けつけてくれました。

○朝日新聞 連載「ゲームスマホ依存の果て」(全6回)

ゲームスマホ依存について詳細な連載を書いて下さった西村悠輔記者。
取材時は何度もNPO法人ASKに問い合わせをされたそうです。西村記者自身もこの取材で依存症の知識を得たとのこと。メディアの方に正しい知識をお伝えする我々の役割についても改めて考える機会となりました。

<テレビ部門>

○AbemaTVオリジナルドラマ「酒癖50」(全6回+ドキュメンタリー全3回)

<雑誌部門> 該当なし

<デジタルメディア>

○弁護士ドットコムニュース(吉田緑氏の依存症関連記事全8回)

吉田記者は弁護士ドットコムに何度も依存症問題を取り上げて下さいましたが、依存症
 問題に関心を持たれたきっかけは、身近に依存症問題を抱えられた方がいらしたと
のこと。実体験も良記事の一因だったのではと納得致しました。

○BuzzFeedNews (岩永直子氏による大麻使用罪関連記事全8回)

岩永記者は「大麻使用罪」導入を目論む、「大麻規制検討委員会」の様子を、詳細に記事化して下さいました。クローズドで行われたこの委員会、大麻使用罪に反対する依存症問題を抱えた当事者・家族・支援者にとって唯一の情報源となりました。厚労省から「出入り禁止」の憂き目にもあいながら、めげずに取材を敢行して下さった度胸はあっぱれです。

【第二部 座談会】

芸能人の薬物事件 ~報道のあり方を考えよう!~

特別ゲスト    橋爪 遼氏 (俳優)

         高知 東生氏 (俳優)

ファシリテータ  松本 俊彦(国立精神 神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依         存研究部 部長)

        田中 紀子(公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会 代表)

こちらの模様はグッドプレス賞を受賞されたメディアの方々が記事にして下さっておりますので、是非ご覧下さい。

「逮捕の瞬間、何もかも終わった」 俳優、橋爪遼が薬物問題から回復するのに必要だったこと(BuzzFeed)

覚醒剤の効き目「イメージと違った」 橋爪功氏の息子・遼さんと高知東生さんが率直に語る (高知新聞PLUS)

2世とベテランが語る芸能人と薬物 「いい息子であろう」と思い続け(朝日新聞)

以上

取材・お問合せは

03-3555-1725 まで

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